お子様が熱性痙攣を、おこした経験をされた方は、
 ほんとうにびっくりしてしまって、すぐ救急車を呼びたくなるでしょう。
 でもその前にまず、熱性痙攣とは何かを知って、もし、そうなっても、少しでも
 落ち着いて、行動することができたらと思います。
 熱性痙攣は小児特有のものです。
@熱性痙攣とは、

 38℃以上の発熱の時におこる痙攣で、大抵は、2〜3分
 でおさまります。白眼をむいて意識がなく、体を硬くして
 手足をブルブル震わせます。高熱になる時の悪寒でガタガタ
 するときは、意識がありますが、熱性痙攣の時は、
 意識がありません。また意識があっても、数分間一点を見つめ
 続けるという状態も、熱性痙攣と言えます。
A原因は?

 子供の脳は、まだ未発達なので、発熱で、異常な電流が流れて、筋肉が勝手な行動を、
 おこすようです。しかし成長していくにしたがって、熱に対する抵抗力がつき、
 痙攣を起こしにくくなります。

Bどういった子が、おこしやすい?

 5才までに、7〜10%は経験するようです。つまり、
 100人いれば7〜10人はおこすということなので、それ程
 心配はいりません。ただ気をつけなければいけないのは、そのときの様子を、
 必ず観察して、ほんとうの脳の障害ではないかと区別することです。
 以下の項目がある場合は、脳波検査を受けた方がいいでしょう。

  ・痙攣が、15分以上続いたとき。
  ・痙攣が治まっているのに、意識が戻るのが遅かったとき。
  ・24時間で2回以上あったとき
  ・6ヶ月未満や6才以上で痙攣したとき等です

 子供さんが痙攣をおこした時の時間、痙攣をおこしている体躯の部位は必ず記録しておきましょう。

C痙攣が起きたときはどうしたらいい?

 まず、吐いたものが喉に詰まらないように顔を横にむける。
 5分たっても痙攣が治まらなければ救急車を呼びましょう。
 それ以内で、あとスースー寝てしまったら、
 翌朝の診察でもいいと思います。

D熱性痙攣の予防は?

 熱性痙攣をおこして受診すると大体、鎮静剤である
 ダイアップという坐剤が処方されます。これは、脳の神経
 細胞の興奮を抑えてくれます。まず37.5℃で1回使用し、
 その後38.5℃以上にまで発熱したら解熱坐剤を使用します。
 しかし、ダイアップ坐剤は、ふらつきや眠気がでるので、
 その後の様子は充分気をつけておかないといけません。 特に階段です。
 また、痙攣がおきてしまってからでも
 使用してもいけると思いますが、すぐには効きませんから、
 よく様子を見ていて下さい。
 まずダイアップ坐剤を入れて30分はあけて解熱坐剤を入れて下さい。
 その後、8時間後にもう1回ダイアップ坐剤を入れておけば、48時間効果が
 あります。
Eその他

 熱性痙攣に、ダイアップが万能薬のように言われていますが、
 不必要な子供も確かにあると思います、日本独特の治療法のようです。
 熱性痙攣によって、引きおこされた痙攣に、本当は重要な病気が
 かくされていることもあります。そういった子供達こそ、続けて治療することが
 大事なので必ず医師の指示に従ってください。